日本美術サウンドアーカイヴ

 日本にはこれまでに、美術館や画廊、アトリエや公共空間でさまざまな音を鳴り響かせてきた美術家がいる。しかし、ほとんどの音は鳴り止んでしまえば、再び聞くことがかなわなかった。視覚資料を中心とする美術史のなかで、音をめぐる情報はどうしても断片的なままに留まってしまう。日本美術サウンドアーカイヴはこうした美術家たちによる参照しにくい過去の音にアクセスしようとするプロジェクトである。
 作家や関係者へのインタビュー、文献調査、作家が所有する録音などを通じて、過去の作品にまつわる情報を収集し、整理する。そして、作品の再制作や再演を作家に依頼し、もしくは自分たちの手で行い、展覧会、イベント、レコードなどのかたちで発表していく。このような活動を通じて、日本美術における音の意義を検討し、その可能性を開くための基盤をつくりだしたい。
 日本美術における過去の音について考えようとするとき、現代の私たちはたくさんの問いに出会う。それは各時代の美術の動向のなかでいかに位置づけられたのか。音楽をはじめとする同時代の他の芸術といかに結びつき、区別されたのか。同時代の聴覚文化や視覚文化といかに関わってきたのか。これらの問いを前にした人が、まず音に向きあうことから探求をはじめられるようにすることは、このプロジェクトの大きな目的のひとつである。

2017年10月 金子智太郎 畠中実

 
 
日本美術サウンドアーカイヴ──堀浩哉《Reading Affair》1977年

日時 2018年1月7日(日)15:00-19:00
会場 三鷹 SCOOL [Link]
入場料 予約2500円/当日3000円
予約ページ [Link]
協力 ミヅマアートギャラリー

上演作品
堀浩哉《Reading Affair》(1977年、ファリデ・カド・ギャラリー(パリ))再演
堀浩哉+堀えりぜによる《Reading Affair》の新作

レクチャー、トーク
出演 堀浩哉、畠中実、金子智太郎

 
 
日本美術サウンドアーカイヴ──稲憲一郎《record》1973年

会期 2018年1月14日(日)〜1月20日(土)12:00-20:00(月曜休廊、最終日は12:00-17:00)
会場 南青山 Art & Space ここから [Link]

展示作品
稲憲一郎《record》(1973年)再制作 他

トークイベント
2018年1月14日(日)19:00-20:30
会場 南青山 Art & Space ここから
入場料 1000円
予約ページ [Link]
出演 稲憲一郎、金子智太郎

 
 
日本美術サウンドアーカイヴ──髙見澤文雄《柵を越えた羊の数》1974年

会期 2018年2月11日(日)〜2月17日(土)12:00-20:00(月曜休廊、最終日は12:00-17:00)
会場 南青山 Art & Space ここから [Link]

展示作品
髙見澤文雄《柵を越えた羊の数》(1974年)再制作 他

トークイベント
2018年2月11日(日)19:00-20:30
会場 南青山 Art & Space ここから
入場料 1000円
予約ページ [Link]
出演 髙見澤文雄、金子智太郎